制約をなくすことは、地域活性化にもつながっている #MY LIFE STORY
人にはそれぞれ大切にしている価値観があります。
仕事の選択においてもそれぞれの軸や想いがあるのは同じです。
「#MY LIFE STORY」では、ココナラの社員がどのような想いで入社をし、何をしているのか。そんな"一人ひとり"のSTORYを紹介していきます。
今回は、執行役員 VPoE 村上 正敏のSTORYをお届けします。
#Reason
あの一通のメールがなかったら、
ここにいなかったかもしれません。
転職のきっかけは、当時CTOを務めていた会社の事業売却でした。私が次のステージに望んでいたのは、小さすぎず大きすぎないサービスであること。スタートアップは、基本事業が立ち上がるまでは非常にシンプルなシステム構成で開発することが多く、事業推進していく面白さはあるものの、あまり技術的な成長の機会が期待できません。
一方で、大企業では桁違いの大量なアクセスを扱えるという良さはありますが、その反面、特定の機能しか関われないというデメリットも感じていました。そのため、次は中規模な事業で「全体像を把握しながら、多くのユーザーをマネージできるような仕事をしたい」と考えていたんです。
結果的に複数社から内定をいただいたのですが、そのタイミングでお話をいただいたのがココナラでした。 実は以前、ココナラの開発を手伝っていたことがあるのですが、そのご縁もあって会長の南から直接連絡をいただきました。
「まだうちにも可能性ある?今から会いに行っていい?」と、わざわざ自宅の最寄駅まで足を運んでくださって。このときは「ここまで私を必要としてくれるなんて」と感動したことを覚えています。
ただ、ココナラは、一度は経験したことのある職場。そこに戻って新しい学びがあるだろうかという不安もあり、創業者である新明にもお話を伺ってみることにしたんです。
聞いてみると、自分がいた頃よりも開発環境がずいぶん進化していることに驚きました。ユーザー数もかなり増えていて今後の成長も考慮すると、「これから先の成長に耐えうるシステムの改革にも携われる」という未来が想像できました。南との再会から1週間ほど経っていましたが、最終的に「ぜひ御社に参加させてください」と返事をさせていただきました。
#Work
技術はあくまで、
手段のひとつじゃないかなと。
もともと入社前にすり合わせていたことなのですが、「もうバックエンドはできるだろうから、新しいことに挑戦する?」との提案もあり、私自身興味もあったことから ココナラでのキャリアは、SREチームの一員としてスタートを切ることになりました。
その中で特に印象に残っているのが、『Ruby on Rails』のバージョンアップ。当時は技術的にも物量的にも非常に苦労したのですが、大きな学びがあったと同時に「ビジネスだけでなく技術負債の解消にも理解があり、積極的に取り組んでいる」と驚いたことを覚えています。
現在は開発担当の執行役員。とはいっても、ココナラには固い上下関係はありませんし、私自身もプレイヤーのひとりとして開発に携わっています。
ココナラのプロダクト開発の大きな特徴は、ユーザーの声を十二分に取り入れた開発が行われていることです。数多くの問い合わせやご意見ご要望、またイベントでのアンケートなど、ユーザーの意見に触れる機会も多く、他社と比べても「しっかりとユーザーの声を聞いて機能開発に反映していこう」という意識が非常に高いなと感じています。
そんな観点からプロダクトを見たときに、私自身は“技術はあくまで課題を解決する手段のひとつ”だと考えています。もちろん新しい技術を追いかけることは大切ですが、興味だけで安易に導入して生産性を下げるのは本末転倒かなと思います。やはりココナラでは、サービス全体を見ながら“課題解決する上で最適な技術”を採用するよう心がけています。そのため、技術以外の解決方法があるのであれば、技術という手段にとらわれる必要もないと思っています。
#Vision
もうココナラなしじゃ生きられない、
そんな未来をつくりたいですね。
一人ひとりが「自分のストーリー」を生きていく世の中をつくる。このビジョンのもと、私たちはそれを実現するプラットフォームの実現に向けて日々改善を進めています。
ココナラは、最初は個人利用目的が中心でしたが、最近ではビジネス利用目的での活用も増えています。そしてこれから先、もっと多様なサービスを取り扱っていけるようにするために、プラットフォーム自体も常に進化していく必要があります。
進化にあたって技術的に挑戦すべきことは山ほどありますが、こうした“プラットフォームの変革期”に立ち会えることはエンジニアとしての大きな励みになっています。
私の目標は、ココナラを“気の利いたコンシェルジュ”に近づけていくことです。今後ユーザー数やサービス数がさらに増えていくと、“頑張って探さないと求めているものが見つからない”、そんな状態になっていくことは容易に想像できますが、そんな中で求めていたものが「探さなくてもすぐに見つかる」状態になるといいなと考えています。
AIを活用していけばそんな未来も夢ではありません。そういった素晴らしい体験を数多く提供し続けることで、「もうココナラなしでは生きていない」というような人を増やしていきたいなと思っています(笑)。
これは大それた話なのですが、個人的には弊社の事業を“地域活性化”につなげたいという想いを持っています。私自身、近くにコンビニや電車もないような田舎の生まれなのですが、そこでの仕事の少なさを痛感しています。今は、都心に仕事が集中している時代ですが、弊社のサービスを通じて場所や時間の制約なく生計が立てられるようになれば、「本当は都心ではなく、地元で暮らしたい」という方も地域に戻るという選択をしやすくなると思うんです。
社会の制約をなくし、自分らしく生きられる社会をつくること。それが私のライフストーリーなんだと思います。
※この記事は2020年に公開された記事です(所属や役職など情報の一部は当時のものです)