未経験でPdMに。プロダクトとビジネスの両軸で「事業成長に貢献できる人」になりたい
「世の中に価値を生み出すような事業にハンズオンで携わりたい」
仕事を始めてから一貫して変わらない強い想いから、未経験ながらもココナラでプロダクトマネージャー(以下、PdM)としてのキャリアをスタートした清水(以下、しみさん)。
PdMのどんなところに魅力を感じたのか?そして、新たなフィールドで感じたこととは———。今回は、プロダクトマネジメントグループ グループマネージャーしみさんのインタビューをお届けします。
学生時代〜前職で実感した「チームで目標へ進む楽しさ」と「自分の手で事業を進めるやりがい」
ー学生時代は、どのように過ごしていましたか?
高校の時はラグビーに打ち込んでいました。すごく楽しかったですね。みんながチームのために頑張るっていいなぁと思っていたんです。仕事でもチームで一つの目標に向かう楽しさや、自分のアウトプットが大きなものへと繋がっていくやりがいを追求するようになったのは、この時の体験が大きいと思います。
ラグビーは高校で燃え尽きてしまい、大学では「ゆっくりしたいな」と思っていたのですが、これが合わなかった(笑)。このままじゃいけないと思い、バイトで必死に留学資金を貯め、1年間アメリカへ。留学中はリサーチファームでインターンも経験しました。
インターンの経験を経て、自分は実業をやりたいと感じたので、就職活動ではデベロッパーやメーカー、商社などを中心に見ていました。
ーそうして、新卒で東京急行電鉄株式会社(現:東急株式会社)に入社したんですね。当時はどのような仕事をしていたのでしょうか?
新規事業だった空港民営化案件の新規投資・事業推進を担当しました。当時は日本の空港が次々と民間へと委託されるフェーズだったんです。他にも空港運営に手を挙げる企業があるなか、僕がいた会社も運営権獲得に向け、グループ会社含めた数社とコンソーシアムを設立。前例がない新規プロジェクトだったから、入社間もない自分の意見も通る。忙しかったけれど、面白かったしやりがいがありました。
その後無事に運営権を獲得し、仙台に会社を作ることになり僕も仙台へ。他社のメンバーとワンチームで仕事を進めるという貴重な経験ができたことに加え、ひとつのプロジェクトにハンズオンでがっつりと関わることができたのは本当に楽しかったです。
ー東急株式会社で約4年半働いた後、三井物産株式会社へと転職されています。何かきっかけはあったのでしょうか?
空港民営化という、非常にやりがいのある案件が終わり、同じように面白い事業に携われる機会が欲しくて転職しました。
三井物産ではインフラ関連の案件を担当したのですが、すでに走り始めている案件だったので、自ら企画するフェーズではなく数字管理が中心でした。もちろん新たな学びも多くありましたが、東急時代のように事業側にも現場にも、両方に近い立場で仕事ができる環境のほうが自分の思考には合うんだなと感じるようになりました。
ー前職と全く違う仕事への関わり方を経験することで、自分がやりたいことは何か、改めて実感できたということでもありますね。
そうですね。だからこそココナラに転職するにあたり、PdMという職種に興味を持ったんです。
社会人になって8年経ち、自分に何ができるかを冷静に考えた時、専門的なスキルがある訳でもなく、中途半端だなという問題意識がありました。実業は好きだし経験もあるから、そこをベースに手に職をつけたい、と思っていたところ、ココナラからPdMのポジションで声をかけてもらって。PdMって事業とプロダクトの間にいるようなポジションなので、両輪で仕事を回していけるところに非常に魅力を感じたんです。
未経験ながらもPdMの仕事に魅力を感じ、ココナラにジョイン
ー未経験でPdMの仕事に就くことに対して不安はなかったですか?
何もかもが分からなすぎて、不安を抱きようがなかったですね(笑)。
ただ、自分で事業を進めていく感覚は分かるし、自分が得意な領域の仕事だということは間違いないと思ったので、不安はなかったのだと思います。
ー確かに、PdMは未経験とは言えど、プロジェクトを自ら進めていくという意味では、今まで経験してきた仕事と大きく変わりはないですもんね。
では、入社してみてココナラの最初の印象はいかがでしたか?業界も今までとはガラリと変わり、勝手が違うこともあったのではないでしょうか。
そうですね、それまでの業界は上流の方針や戦略は割とざっくりしていたのに対して、ココナラは全体的に決めるべきことが細かいなと思いました。普段何気なく使っているサービスが、こんなに粒度細かく、色々なことを考慮して作られていると知ったときは驚きでした(笑)。
社内はそれまでよりも年齢が近い人が多く、入社当初からコミュニケーションは取りやすかったです。相手が上司だとしても、忖度せずに意見ができるカルチャーも良いなと思いましたね。
入社して間もなく大規模プロジェクトを担当
ーそんななか、すぐに大きなプロジェクトを任されたんですよね。
入社して1〜2週間で「サービスPR機能」という、出品者がココナラ内の広告枠にサービスを掲載できる機能のプロジェクトを任されました。
とはいえ、何を決めれば物事が進むのか、どのようなステップを踏めば良いかも分からなかった。ただ、自分でやった方が確実に覚えは早いので、色々な方にサポートしてもらいつつ、途中からはほぼ1人で業務を進めていきました。特に開発の部分はどんな情報があれば仕事が進むかが分からないので、その都度教えてもらいました。
当時は今より社員も少なかったし、進め方の型が定まってなかったんですよね。参考資料もなかったし、今思えばもっとメンバーのペアリングを考えたり、上の人間が定点チェックをする必要があったと思います。改善しよう!とチームで検討し、今は進め方に一定の型を作りました。
ーエンジニアやデザイナーと仕事をするのもこの時が初ですよね?
はい、それまではビジネスサイドの人としか仕事をしてこなかったので、デザイナーと話をする時は感覚や感情目線を持って話をしようとか、エンジニアとはあらかじめ条件分岐を考えてから話をした方がスムーズとか、一緒に働きながら分かっていった感じです。エンジニアと話をすると、「これがダメな場合はどうするの?」と必ず返ってきますから(笑)。エンジニアがいじっている部分というのは、一箇所変えるだけで色々な箇所に影響が出る場合もある訳ですよね。今はそれが分かるけど、この頃はまだ分かってなかったですね。
ープロジェクトを進めながら学んでいったんですね。
では、逆にそれまでの経験が活かせていると感じることはありましたか?
場所は違えど、仕事の進め方や論点整理の仕方はそれまでやってきたことを活かせましたね。オーナーシップを持って進めるスタンスも一社目の頃から一貫していると思います。
プロジェクトにおいて9割がたの判断をしていくのがPdMの仕事。どのフェーズにおいてもユーザーと会社、それぞれの影響・悪影響を考えた上でジャッジをしていく訳ですが、自分ごと化しているからこそ、極限まで考え抜くことができると思うんです。えいっと決めた場合と最終判断が一緒だとしても、考え抜いた場合のほうがその後の再現度は高い。だから、一つひとつの判断において、何が一番最適なのかを考える姿勢は変わってないし、大事にしたいと思っています。
初プロジェクト「サービスPR機能」無事リリース!
ー約4ヶ月かかった大規模プロジェクトが無事リリースされ、ユーザーの反応はどうでしたか?
想定よりも好評で、たくさんのユーザーに利用していただいています。ココナラはSNSやサービス内のご意見BOXでユーザーの反応がダイレクトに伝わってくるのですが、良い反応が多くて嬉しかったですね。いただいたご意見の中で直せるものは改修したりもしています。
ーあらためてこのプロジェクトを振り返ってみて、思うことはありますか?
PdM経験を積んだ今考えても難しいプロジェクトだったと思いますが、今やってもアウトプットはそんなに変わらないと思います。
一方、プロジェクトの進め方に関しては、もっとこうすれば効率的だったとか、メンバーに関してもより良い役割分担があったななど、反省点は色々あります。全体を通して、仕事の勘所がなかったゆえに非効率になってしまったところはあったなと。
ただ、PdMというポジションについたことで、今までよりも組織のことを考えるようになったとは思いますね。学生時代から前職まで、1メンバーとして下から押し上げていくことが多くて、自分でみんなを引っ張っていく経験はあまりなかったんです。
PdMはプロダクト管理だけでなく、プロジェクトをリードしていかなければいけないので、組織コンディションを気にかけ、どうやったら効率良く仕事が進められるかは常に考えるようになりました。
ープロジェクト終了後、しみさんはココナラの全社表彰でMVPも受賞されたんですよね!受賞時には上長よりこのようなコメントをもらっています。
ープランが決まったら、あとはリリースへ向けて突っ走ってしまいそうなところ、しみさんは常に「本当にこれが最善なのか」」「もっとできることはないか」を考え続けたんですね。
実際、いじってみたら違った、追加で情報が出てきたということはいくらでもあります。開発中に事業環境が変わったり、重視するポイントが変わることだってありますし。
正直、当初決めたプランのまま進めた方がラクではありますが、明らかにもっと良くなる案があるなら修正した方が良いですよね?スルーしたところで結果的に後から修正が必要になるなら、その時点で軌道修正した方が自分のためにもみんなのためにもなります。
ーココナラでPdMとしての道を歩み始めた訳ですが、今まで経験してきた仕事とは違ったやりがいもあるのではないでしょうか。
そうですね、それまでの仕事よりも結果が数字に如実に出るので、事業への直結度をダイレクトに感じられるのはやりがいがあります。開発過程に関してもきっちり仮説を立てて進めていくので、想定通りならもちろん嬉しいですし、ダメだったとしても"この方法ではダメだった”ということが分かる。それも成果の一つだと思うんですよね。結果がフワッとしているのが嫌なタイプなので、結果が明確なのは納得感があります。
今までにない考慮する点の幅広さや粒度の細かさは新鮮でした。PdMってひとつのアウトプットに対して考えるべき裏側がすごく多いので、そこは非常に面白いです。とはいえ、全部を細かくやる必要はなくて、「力を入れるべき場所」と「そうでもない場所」は色分けして考えています。「やる意義があるなら頑張ってやろう!」というのが僕のスタンスなので。
大切にしているのは「オーナーシップを持って働くこと」
ーでは、しみさんが働く上で大切にしていることを教えてください!
先ほどもチラッと話しましたが、オーナーシップを持って働くことは大切にしています。自分が本気になってコミットしたものでなければ、”やってよかった””自分がやり切った”という感情を抱けない=やりがいを感じられないと思うんです。
仕事を自分ごと化できている人って、ちゃんと考え抜いているんですよね。そういう人とは一緒に働いていて気持ち良いし、ミスをしたとしてもサポートしたいと思える。だから、自分もそうでありたいと思うし、周りにも求めていきたいですね。
ーしみさんの今後の目標はなんでしょうか?
ココナラに入った当初はプロダクトサイドの事業推進にも関わった上で、自分に向いている方を見極め、キャリアを形成していこうと思っていたんです。ただ、事業を企画したら、それを進めていくのがプロダクトな訳で、だったらどちらか一つに絞らなくても両方に携われる方が楽しいと思うようになりました。
機能開発だけして終わりではなく、新規事業の立ち上げにも携わりたいですし、ビジネスサイドを考えながらプロダクトを回せる“事業を創れる人”になっていきたいですね。
ーまさに今、海外展開に向けて新規事業に着手しているんですよね?
はい、ココナラ経済圏構想拡大の1つとして進めています。ニーズを想定し、ここまでできたら次のステップへ進めようの判断をしていく事業と、その道筋を具体的に作っていくプロダクト、まさに両輪でやらせてもらえています。
今、会社が事業を作っていくフェーズなので、僕もそっちに軸足を乗せた方が自分のバリューが発揮できそうですし、会社への貢献度も高いと感じています。
ー目指したい姿へ向けて確実に前進していますね!
ココナラに興味を持っている方へ向けてメッセージ
ーそれでは最後に、ココナラの開発に興味を持っている方や入社を考えている方へ向けてメッセージをお願いします!
今のココナラは開発をやりたい人にとってはトライできることがたくさんあります。与えられた要件をこなすだけの人ではなく、「この要件ならこういうことがやりたい」「こっちのパターンはどうですか?」など、自ら提案したりブラッシュアップができるスタンスの人だと嬉しいですね。
現在、ココナラは事業多角化をするフェーズ。そのため新規事業開発をやりたい人には良いタイミングかと思います。合理性や実現性、収益性に整合性が取れれば、実現のためのHOWとしての開発にも携わることができます。
開発でトライをしたい人にも企画の側面からも開発に携わりたい人にもチャンスがありますよ!