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上場にまつわるPRの舞台裏

はじめまして!PRを担当している柳澤です!社内ではキャリーと呼ばれてます。なぜキャリーかは、、私と出会った時にぜひ聞いてください笑。

さて早くも2ヶ月前になりますが、ココナラは東証マザーズに上場しました!これまで多くの方々に支えられ、このような素敵な日を迎えられましたことを、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

上場当日は怒濤の1日で(上場前から怒濤でしたが・・)。

一社員として、PR担当として、IPOを通じて経験したことを振返りつつ記録に残したいと思います!

※この記事は2021/05/20に公開された記事です(所属や役職は当時のものです)

上場承認日の2/10時点では、緊急事態宣言も解除見通しだったのですがまさかの延長。。上場日は緊急事態宣言真っただ中となり、東証でのセレモニーが出来ないこと、PR担当として露出したいTVのニュース枠は、緊急事態宣言明けの話題で入る隙間がなさそう、且つ金曜日は特別ニュースが多い!

と、最悪なタイミング・・・笑。
そんな状況の中でも、何ができるかを最大限に考え、行動し、形にしたことでとてもメモリアルな1日となりました!!

上場当日

<スケジュール>
08:45 集合
09:00 大和証券様でのセレモニー参加
10:00 東京証券取引場にてStock Voice生出演
11:00 記者会見リハーサル
13:00 記者会見スタート
14:00 囲み取材、個別取材

◆08:45 集合

経営陣とIPOに特に貢献した経営管理グループのメンバーが集まり怒濤の1日がはじまりました!

同じころ、オフィスには続々とお花やお祝いの品が!皆さまありがとうございました!!

◆09:00 大和証券様でのセレモニー参加

IPOの主幹事である大和証券様でお祝いをいただき、みんなで初値を確認をします!スクリーンに祝上場の文字と初値が表示された時は改めて喜びをわかち合いました!

その後も、お祝いの言葉をいただいたり、ココナラを担当していただいた方から上場にあたってのフィードバックを受けたり、記念品を贈呈いただいたり。
普段は高級な絵皿などを贈呈されることが多いようなのですが「コロナ禍でも、できるだけ盛り上げたい!」と気を使っていただきこの“登り”をいただきました!

その時、私たちが登りを上げて「わーい!ありがとうございますー!」と素直に無邪気に盛り上がりすぎてしまい・・・証券会社の方が「こんなアットホームな会社は初めてです」とお褒めの言葉(?)をいただきました。。

◆10:10 東京証券取引場にてStock Voice生出演

本来はここで上場のセレモニーをし、鐘を鳴らし、高揚感を味わいたかった所ですがコロナ禍で「打鐘セレモニー」は中止。

一方、東証では代表取締役社長CEOの鈴木がStock Voiceという上場した当日に配信される番組に生出演するという大役が!私もPR担当として、一緒に現場に入り資料や進行、鈴木のコメントを確認しました。

ご担当いただいたインタビュアーはなんと東証の副社長!上場した会社への祝福と労いの気持ちで迎えてくださいました。そして、鈴木が伸び伸び話せるように、終始なごやかに進行していただけました。

最後にココナラの社名について「ココナラの名前の由来は?」とご質問いただく場面がありました。どんな質問でも丁寧に答える鈴木の姿をみて、鈴木の事業に対してもPRにおいても真摯に向き合う姿勢にそっと感銘を受けておりました。(手前味噌ですみません・・)

本来は、東証のぐるぐる回る電子版に「祝・株式会社ココナラ 上場」と掲載された文字を見て、皆で喜びを分かち合うのが習わしですが、鈴木ひとりで電子版を見つめている背中に、哀愁を感じ、コロナ禍の上場のシンボリックな場面になりました。

オフィスに出社してる社員も、ラウンジに集まりみんなで生放送を見てくれてたようです!

◆11:00 記者会見リハーサル

記者会見の準備が始まります!多くの会社は東証の中の「兜記者クラブ」所属の会場で行うことが慣習ですが、ココナラの場合は東証に近い外部の会場である日本橋ホールをお借りしました。

PR担当としては、“上場”というニュースを活かしメディアに露出し、より多くの方にココナラを知っていただける大きなチャンスです!東証で叶わなかった鐘を付くイベントもやりたいし、どうせなら大々的にメディアに伝える場をつくろう!とコロナの影響も考慮し、できるだけ広い会場で行いました。

このあたりの設計も、先に上場されていた広報仲間の先輩方にヒアリングさせていただいた際に、皆さん気前よく情報をシェアしてくださったおかげで出来ました。ベンチャー広報の皆さんのオープンでフラットな姿勢を見せていただき、私も見習おう!と思っていますのでIPO PRに関することで聞きたい!という方は是非お声がけください笑!

◆13:00 記者会見スタート

当日は、今までお世話になってきたメディアの方々に加えパブリックになることで初めてお会いできる方々と、会場に入るかな?というくらい多くの方にお越しいただくことができ、ご来場・オンライン含め24名のメディアの方に参加いただきました。

質疑応答タイムでは、次々と質問が出て大幅に時間を延長したり、会見後も個別取材に列が出来たり、メディアの方からの興味関心を肌で感じました。

PR担当として意識した、上場を迎える時のPR

PR担当として、IPOはその話題がニュースになることを起点とし、より多くの方にココナラを知っていただける絶好の機会です。

組織的な話ですが、PRはCEO室という社長直下の部署に属しています。そして、私の上長は公認会計士でもあり、IPOプロジェクトにがっつり入っている方(以下、啓さん)!だからこそ、ありがたいことに情報の伝達スピードも早く、IPOに向けて事前にコツコツと下準備をすることができました。

IPOの話題としてメディアに何が刺さるのか?
IPOをきっかけにどうしたらココナラをより多くの方に知っていただけるか?

上場承認後も開示できる情報が少なく、且つ積極的な情報発信ができない状況の中、企画をねり、塩梅を見ながら“ココナラの上場の社会的インパクトや成長可能性”をPRしていきました。

いざ、蓋を開けてみると!

これまでもずっと注目してくれていたメディアの方々は今まで取材してきた蓄積と今後への期待を丁寧に記事にしていただきました。また、上場を機にあらためて興味を持ってくれるメディアの方々も多くIPO関連のメディアにも多く取り上げていただくことができました。

様々な媒体に掲載いただき、全てを語りたいですが、書ききれないほど長文になってしまうので抜粋すると、テレ東「WBS」にストレートニュースとして伝えていただけたこと。翌日の日経新聞朝刊紙面にもストレートニュースで紹介いただいたことでしょうか。世の中の注目度や期待を感じ、背筋が伸びる思いでした。

PR担当として、この2つのメディアには絶対に入れたい!という想いが強く…当初、「WBS」さんにはココナラを深堀する取材をしてほしく、様々な角度の情報をぶつけていました。

ただ、冒頭でも述べたように緊急事態宣言明け直前であることや、ただでさえニュースが多い金曜日・・・タイミング的にも尺を使った深堀取材は難しいことに。

次なる手は、ストレートニュースとして掲載いただくこと。

ちなみに、広報にとっては「上場」なんて最大のニュース!と思いますが、世の中的には年間100社ほど上場するため、特に珍しいニュースではありません。その会社が広く影響を与える会社であるか、がストレートニュースで取り上げてもらう基準になります。

その点、ココナラは「個人の時代の社会的インフラ」として、「WBS」には創業来数回にわたり取材いただいており、ココナラへの理解は深く持っていただいておりました。

それでも、どうなるかな、、ハラハラしながらディレクターさんと連絡をとる日々。

そして数日前に記者会見会場にカメラを入れると連絡が。

しかし、大きなニュースが入ったら、貴重なカメラは他に回ってしまう可能性も・・当日、カメラが入った時はまず一安心。でもまだ気は抜けません。

放映がほぼ確定したのが当日16時過ぎ!

そこから内容や数字など、伝える情報を電話で確認

多分取り上げていただけるだろう。

でも放送されるまで本当に分からない。

かなり、はらはらしていました笑!

小さなコーナーで扱わっていただく可能性もありましたが、大江アナから単独ニュースとして「ココナラ上場~」を読み上げていただけた瞬間は涙が出そうになりました(いや、出た笑)!!

日経新聞の朝刊紙面に載せていただくことができたのも、今まで当社の担当になった記者の方の事業への共感や期待の現れだと感じます。

ご自身の担当ではなくなった時期も、ココナラのメディア向け懇親会にご参加いただいた方もいたり。この「ココナラ」というサービスが、今後の日本を支える可能性があるかもしれないと、様々なサービスを見ている記者さんだからこそ、感じてくださった部分もあるのかもしれません。

そして、実際のメディア露出は今の時点(2021年5月)で30件ほど。

鈴木のインタビューを中心に、深掘りした内容が多く、ココナラの新たな側面を伝えられたと思います。(掲載詳細はこちら

歩さん(CEO鈴木)は超多忙な中、取材対応を優先して受けてくれました。啓さん(上長)は忙しい中、メディアへの提案に同行してくれました。

上場前の情報の取扱いはとてもセンシティブなので、私1人だったらどこまで伝えて良いのか判断できないことも多く、きっと考えてしまい、動けず、何も取り上げてもらうことができず終わっていたと思います。

啓さんとはよく喧嘩もするけれど、終わった後に「一緒にできて良かった!」と熱いDMをもらったときは本当に嬉しかったです!チームで達成できた成果だと思いました。

あぁ、思い出して泣きそうになってきました笑

「何かあっても大丈夫だから!」

私にはこんなに心強い後ろ盾があったからこそ、成果に繋がったのだと思います!

コロナ禍のIPO。社内ではどんなお祝をしたか!?

ということで、緊急事態宣言下のIPOでしたが、ココナラでは有志で集まったIPO準備委員会を中心に色んな形で上場をお祝いしました!

◆上場の鐘をレンタル

記者会見会場で鳴らし、その後は社内に移動し、出社していたメンバーで鳴らしたり記念撮影をしました!上場にはやはり欠かせないですよね!

◆記念品

社員向けに上場日を刻印したオリジナルボールペンを作りました!“長く身近に使えるもの”ということで決めました。デザイン性にもこだわり、ブランドはLAMYを選択!メモリアルな日を共に迎えた社員みんなが大切に使ってます。

◆「ココナラの軌跡」ムービー

創業者3人の出会いから、上場まで「ココナラの軌跡」を約7分のムービーにまとめました!これまでの歴史を振返るとともに、これから仲間に加わるメンバーに共有するツールとしても使っていきたいと思ってます。

さいごに

上場をし、これまで公表できなかった数字が開示できることはPR担当の私にとって重要な意味を持ちます。

いくら“サービスが伸びている”と言っても、これまでは会員数と累計取引数しかオープンにできませんでした。また、その推移も公開しておらず、プレスリリースのタイミングのみ。「すごいよ~!成長してるよ~!」と言ってるけど証拠がない。それで掲載に至らなかったことや、内容的に浅い記事になってしまうこともあり、葛藤した時期もありました。

これからは、KPIを軸にPRできるようになる!私にとってすごくポジティブな変化です。これからも、より多くの方にココナラを広められるよう頑張っていきます!

ココナラ広報のTwitterはこちら!