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VP of Platform Engineering宇都宮紀陽『ココナラを選んだ理由とココナラのこれから』

2024年5月からココナラに入社し、同年9月にVP of Platform Engineeringに就任した宇都宮さんに社内インタビューを実施しました。

エンジニアとして最前線を歩み続けてきただけでなく、経営の経験も積み上げてきたこれまでの経歴とそこで感じてきたこと、ココナラで働くことを決めた理由、ココナラのエンジニアリングの今とこれから、自身の未来などについて聞きました。

宇都宮 紀陽(うつのみや のりあき)
2001年ヤフー株式会社に入社し、検索エンジンのコアコンポーネント開発や検索プラットフォーム構築を担当。2013年KDDIグループ傘下となった株式会社スケールアウトに入社し検索事業を起業。2015年Supership株式会社に統合以降は開発した検索技術ソリューションの提供を推進し、2020年からはCTO,CISO に就任し経営課題に取り組む。2023年5月からメルペイに参画しVP of Engineeringを務めたのち、2024年5月に株式会社ココナラへ入社。

エンジニアとして最先端を走りながら、経営にも携わり見えてきた「技術経営」という視点

―これまでのご経歴を教えてください。

2001年から2013年までの12年間、ヤフー株式会社にてデータマイニングや検索エンジン開発の業務に従事していました。その後、 KDDI傘下のスタートアップにて現在主軸事業となっている検索事業を社内起業しました。ここでエンジニアとしての仕事だけでなく、経営の核になる仕事もしたことで「技術経営」という視点での将来像が見えてきました。2015年にSupership株式会社に統合された後、創業者CTOの後を引き継ぎ二代目CTOに就任し、より技術経営にコミットしてきました。

そんな中2年前にココナラとメルペイから同時期にオファーをしていただき、悩み抜いた上でこれまで未経験だったフィンテックという新しい分野に挑戦するためメルペイへの転職を決断しましたが実際に働き始めて1年後、ウェルビーイングの観点や、その他の諸事情により退職を決めました。

そのタイミングで以前オファーをもらっていたココナラCEOの鈴木に連絡を取り、ココナラに入社したい旨を伝え、今に至ります。

―ココナラからは前々から声がかかっていたんですね。

そうなんです。オファーをいただいたときに直筆のお手紙をいただいたり、メルペイへ入社することを伝えた後もICC 福岡から帰京直後の鈴木と、創業者の南と3人で真夜中に2時間ほどオンラインで話し、とても熱い言葉をかけてもらいました。

当時はそれでも「フィンテックという未知の領域で自分の知識、経験、スキルを試したい」という気持ちが強くメルペイに入社を決めたのですが、事業として「今後のヒトの可能性」にフォーカスした点が2社に共通しており、2社以外からも数多くお声かけがある中この2社以外には行くつもりがなかったのでどちらに入社するか最後まで悩んでいました。そのような経緯もあり、メルペイを辞めるとなった時に「ココナラしかない」と考え連絡を入れました。

これから「ヒトの可能性」にフォーカスした時代が来る

―さきほど「今後のヒトの可能性にフォーカスした」と仰っていましたが、ココナラを選んだ理由としてはそういったところが大きかったのでしょうか。

そうですね。ココナラは”スキルを介して”、メルカリは”物を介して”という違いはあれど、両社に共通した「ヒトの可能性」という点は、これからの時代に即した事業だと感じていました。2025年問題という生産年齢人口が一気に減る事象、会社を定年した方がフリーランスとして働いたり、終身雇用的な考え方が変わり多様な働き方や副業のニーズが高まったりする時代の変化がすでに始まっています。

これからは「ヒト(個人)」にフォーカスした時代がくるという確信の中で、特にココナラの『一人ひとりが「自分のストーリー」を生きていく』というビジョンへの共感、「プライドをもって健全に働く」という自分の哲学にフィットすると考え入社することを決めました。

―ココナラのサービスや事業については、以前からご存じでしたか?

実は古くからの友人がココナラの社員で、サービスそのものは以前から知っていました。

また、妻がココナラのユーザーで購入者として利用したこともあったので、ココナラには親近感を覚えていました。

家族にフリーランスで仕事をしている者がいて、個人で仕事を獲得することの難しさや、仕事獲得の場としてのプラットフォーム、オンラインの活用などのリアルな話を聞くことも多く、スキルマーケットについての知見はある程度ありました。こういった背景もあり、ココナラの事業内容には親しみを抱いていました。

自身の軸は「本質を見て仕事をする」こと

―実際にココナラに入社して、会社やエンジニアチームの印象はいかがでしたか?

これまで自分自身がビッグテックの中にいたということもあると思うのですが、会社全体の印象としてはスタートアップ感が強く、可能性や伸びしろがたくさんあると感じました。

エンジニアチームは70~80名ほどですが、素直な方が多い印象です。チームごとに特徴や個性があるので、それぞれのチームや個々の社員の特性を生かしながらマネジメントしていければと思っています。

技術経営の視点で見ると、できること、やらなければならないことが多々あるので、これからチームの皆さんと一緒にココナラをより良くしていきたいです。

―ご自身の働き方やウェルビーイングという視点では、ココナラの働き方はイメージ通りでしたか?

そうですね。まだ子どもが小さいということもあり、可能な限り業務を整えてから子どもの送迎や家庭の事情で早抜けすることもありますが、配慮いただいています。個人的にはバランスが取れていると思いますし、その点においてはイメージ通りでした。

エンジニア視点で見ると、プロダクトのアップデート頻度が高くなかなか気が抜けないと感じるところもあります。近年は「プロダクトレッドグロース」という、プロダクトの価値や機能性を高めることで売上を伸ばし成長していくモデルが注目されていますが、ココナラはまさにそこに取り組んでいるのでアップデートのペースが速いです。これまで在籍した企業では年に数回の頻度だったので、ココナラのアップデートスピードには驚かされます。ただし、開発しづらいという課題を抱えた古いシステムにアップデートし続けている現状に対し、メンバーには常に負荷がかかっている様子もうかがえるので、健全な状態にしたいですね。

―ココナラで成し遂げたいことを教えてください。

今のココナラは、マーケティングの結果、市場から既に一定の認知をされているとはいえ、ネットワーク効果は発動していないフェーズで「知っている(聞いたことはある)けれど、使ってはいない」という市場の声がまだまだあるなという印象を持っています。特にエンジニアなどテック領域では、ユーザーを増やして取引の場としての可能性を広げられそうなのですが、いまだプライベートユースのプラットフォームというイメージが強いのかな、と思っています。

より多くのカテゴリで活躍できる人に参画してもらい、ユーザー数や取引数を増やし、サービスを成長させていくためには、大勢の人が動かしても耐えられるスケーラビリティ(拡張性)が必要です。エンジニアとして、またエンジニア組織を統括する VPの1人として、プロダクトの市場価値を高めユーザーを増大し、規模が大きくなっても対応できるプラットフォームを提供することが、自分のミッションと捉えています。

―仕事をする上で大切にしていることを教えてください。

これまで働いてきた中で自分の軸としてあるのが「本質を見て仕事をする」こと、フェアネスマインドです。「Integrity」という言葉があるのですが、これがまさに自分の仕事軸そのものだな、と思いました。言葉の意味合いとしては誠実さ、高潔さ、真摯さなどを指しており、公正性や倫理性をもって仕事に臨むといったところでしょうか。

世間よし、売り手よし、買い手よし、の”三方よし”を実現するフェアな仕事、社会に影響を与えるできる仕事をしていきたいという想いがあり、大切にしています。

―CTOやVPといった役職で組織をマネジメントする中で意識してきたこと、大事にしていることはありますか?

一人ひとりの「ウィル(Will)」をしっかりと見聞きして、大事にするようにしています。

メンバーが経験し積み上げてきた知見やスキル、個々のベクトルや方向性を加味して仕事をアサインしたり、”やりたいこと”を実現するためのステップとしての機会として仕事を振ったり、といったことを意識していますね。やる気やモチベーションを引き出すことにもつながりますし、適材適所でその人に合う仕事をマッチングするということもマネジメントにおいて重要と考えています。

ココナラでは社員一人ひとりが自分の「ウィル」を言語化し、可視化するフレームワークをおこなう機会が設けられているのですが、これは非常に良い仕組みだと感じています。本人にとっても「自分が何をやりたいのか、数年後、十年後にどうなっていたいか」見える化できますし、上司が逆算思考で仕事を振ることができるので、この取り組みは継続してほしいですね。

―ご自身の将来的なビジョンや、実現したい「ウィル」についても教えていただけますか?

まずは「今やらなければならないこと」と向き合っていく所存ですが、10年スパンで「ウィル」を語るのであればエンジニアリングだけでなく再び事業に向き合いたいと思っています。自分の中で新しくチャレンジしたい事業があり、ココナラのユーザーにニーズがあると確信しているものなので、中長期的にチャレンジしていきたいです。

世間的に定年と言われている年齢を迎えるタイミングでのシニア起業を考えていますが、ココナラでサービス出品をしてフリーでスキルを解放していくことも考えています。


最後までお読みいただきありがとうございました。
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