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戦略コンサルの経験を活かしてプロダクトマネージャーに転身!新サービス「ココナラビジネス」のイロイロをPdMに聞いてみた!

こんにちは、HRグループのKAEです(以下、K)!

ココナラは2021年8月にビジネス向け購入プラットフォーム「ココナラビジネス」のサービスを開始しました!

今回は、プロダクトマネージャー(以下、PdM)としてこのプロジェクトをリードした、“やすさん”こと中野 靖大さん(以下、やす)にお話を伺います。やすさんご自身のキャリアから、ココナラビジネスのサービスの特徴、PdMの仕事やプロジェクトの裏側までたっぷり語っていただきました!

"運命を感じる"ほどビジョンに共感。リスクよりもときめきに身を委ね、ココナラにジョイン

K)やすさんよろしくお願いします!まず、やすさんがココナラにジョインするまでのキャリアについて簡単に教えていただけますか?

やす)ファーストキャリアは、大学卒業後に新卒で入社した三井住友海上火災保険株式会社で新卒採用担当やリテール営業として勤めた後、社内制度を活用して2年間のMBA留学を経験させてもらいました。

海外生活のなかで、日本では出会えなかった国の人や文化に触れ、人生観が大きく変わりましたね。「会社」や「組織」という小さな枠組みに捉われることなく、「自分に正直に、自分自身が本当に望んだ生き方をしたい」と考えるようになりました。

帰国後しばらくして世界的にビジネスを展開する戦略系コンサルティングファーム、 マッキンゼー・アンド・カンパニーに転職。1年半コンサルタントとして働き、2020年6月にココナラにジョインしました。

K)なぜココナラを選ばれたのですか?

やす)リテール営業と企業の経営コンサル、異なる2つのキャリアを経験した私は、これまで培ったものを生かして自分が社会にどんな価値を提供できるのか、また、自分が本当にやりたいことは何なのかを探していました。模索し、突き詰めた結果「誰かの人生が変化するほどの影響を与えるようなサービスやプロダクトに携わりたい」という思いに至ったんです。

その後、いろいろな会社をみていくなかでココナラを知ったとき、プロダクトそのものに魅力を感じただけでなく、『一人ひとりが「自分のストーリー」を生きていく世の中をつくる』という企業ビジョンにも強烈に惹かれました。会長の南が過去に書いた文章なども読みましたが、自分自身のキャリアとも重なり、共感するところが多かったです。

当初は戦略担当のポジションで応募をしていたのですが、オファーをいただいたポジションがなんと経験したことのないPdMというポジションでした(笑)

「果たして自分に務まるだろうか」と不安もありましたが、事業戦略や組織・カルチャーについてのオープンで丁寧な説明、社員のキャリア事例のお話、実際に同僚となる方との面談などのお時間をいただいたりとイメージが徐々に鮮明になっていきました。最終的には、自身の経験を生かしつつ、新しいことに挑戦できるチャンスだということと、結局入社しなければ分からないけどこれだけ価値観がマッチする会社・人であればきっと楽しいだろうという気持ちで、入社を決意しました。

K)やすさんにとってはチャレンジングな転職だったんですね。

やす)はい。面談中「PdM」のことを「プロダクトのプロデューサー」という言葉でも説明されたんですけど、最初はピンとこなくて、自分の経験とは全く関係のない職種のように感じていました。

K)プロデューサー…例えば「音楽プロデューサー」みたいな?私たちの世代なら小室哲哉的なイメージですかね(笑)

やす)本当にそんな感じ(笑)それくらい自分のキャリアとはかけ離れたイメージでした。反面、営業職で培った現場感や、MBAを勉強してきたビジネスのバックグラウンド、プロジェクトマネジメントの経験などは活かせるのではないかと、自分自身に対する期待もありました。

それに、面談のときにCEOでありプロダクトオーナーである歩さんからは「未経験のスキルはキャッチアップできるよ。自分もそうしてきたから」と声をかけてもらったので、きっと大丈夫だろうと。

何よりも、ココナラのビジョンに対しては運命を感じるほど共感していたので、飛び込まないという選択肢はありませんでしたね。「この会社をさらに伸ばしたら、これほどの良い会社は他に見つけられない」と思っていたので、リスクを気にするよりもトキメキに身を委ねてココナラにジョインしました。

ココナラビジネスとは?3つの特徴と立ち上げの背景

K)今回やすさんがPdMとして携わったココナラビジネスとはどんなサービスですか?

やす)ココナラビジネスは文字通り、スキルマーケット「ココナラ」のビジネス版です。ココナラビジネスの特徴は大きく3つあります。

  1. ビジネスに特化したサービスのキュレーション
    「webサイト制作」「プログラミング」「マーケティング」「動画撮影」「ライティング」など、ビジネス利用に特化したサービスを約230種類のカテゴリでラインナップしています。

  2. ビジネス利用を意識した機能性
    チーム利用や権限設定、プロジェクトごとの案件管理やメンバーアサインができ、複数のプロジェクトをスムーズに進行できます。購入したチームメンバーと出品者とのやり取りはプロジェクトメンバーも閲覧可能なので情報共有もスムーズ。今後は見積書や発注書をはじめとした、ビジネスシーンで必要となる書類を発行する機能もリリース予定です。

  3. 手厚いサポート
    ココナラビジネス専属のカスタマーサポートチームがリアルタイムチャットにより、ユーザー様からの問い合わせに対応。ご利用開始時は電話によるオンボーディングのサポートも行っています。

K)ココナラビジネスをスタートした背景を教えていただけますか?

やす)背景には内的要因と外的要因の2つがあります。
内的要因としては、ココナラ本体がレベルアップしたことです。2012年のローンチ当初は、一般の方が気軽に利用できるよう、全てワンコインのサービスを揃えていましたが、利用者も出品者も増え、次第に出品者のサービスのレベルも上がっていきました。近年は、利用者のなかで「ビジネスシーンでも十分利用できる」という認識を持っていただき、実際にビジネス系カテゴリのご利用が数字としても顕著に成長してきていました。

外的要因としては、コロナ禍によるビジネスニーズの変化です。オンラインによる非対面取引の需要が高まると同時に、新規で事業を展開する際、社内スキルではカバーできない新たなスキルを求め、外に目を向ける動きが高まってきました。
ビジネス利用の拡大に対応すべく、2019年4月にココナラ本体で法人アカウントをリリースしました。その後、ユーザーリサーチをした結果、法人アカウントの仕組みではなく、ビジネスでも安心して利用いただけるように入り口から切り分け、機能やUIをブラッシュアップした別サイトを立ち上げる必要があるという判断に至りました。

K)やすさんはどんなフェーズからココナラビジネスのプロジェクトに参加したんですか?

やす)私が2020年6月に入社したときは、今お話したような背景を踏まえてプロダクトとしてどういうものを作っていくべきか、企画を進めていく段階でした。

プロジェクトの大まかな流れとして、10月から11月にかけては競合調査を行い、自分たちが目指すプロダクトと同じようにプライベート利用からビジネス版を切り出しているサービスについて調べました。それを参考にアイデアを練り、12月からエンジニア・デザイナーと技術・デザイン面を具体的に検討。翌年1月からは開発をスタートし、8月にサービスを開始しました。

企画→デザイン→開発と、一つひとつの工程を順番にクリアしていく、いわゆるウォーターフォール型の開発スタイルではなく、企画の議論と並行してデザインや開発を進めていきました。

ココナラ史上最大級プロジェクトの裏側。初めてのPdMとしてキャッチアップしたことと過去キャリアで生かされたこと

K)初めてPdMを務めてみて、実際のところいかがでしたか?

やす)覚えなければいけないことが山ほどあってかなり刺激的でした(笑)
まず、コンサルの経験で経営層の「ビジネス視点」は一定の感覚がありましたが、プロダクト開発では「ユーザー視点」を理解していることが重要です。書籍などを読んで自分で勉強しながら、先輩PdMのもとで知識や考え方を盗んでいきました。

また、ユーザー視点を踏まえて描いたプロダクトの理想像を実際のアウトプットに落とし込むうえで、エンジニアリングやUI/UXの知識も最低限必要になります。この辺りは開発チームのエンジニアやデザイナーなど、その道のプロのみなさんと打ち合わせを重ねながら、一緒にディスカッションできるレベルまでキャッチアップしていきました。

K)逆にこれまでのビジネス経験で活かされたことはありましたか?

やす)多くの人が関わるプロジェクトを円滑に回すために、PdMには人と人とをつなぐ“ハブ”としての役割が求められます。そこで、コンサルの経験で得た、論点を整理する力やコミュニケーション力はとても役立ちましたね。
また、リテール営業で養った“泥臭く調整する感覚”や、ロジカルに物事を考えて構造化し、優先順位をつけて進めるというプロジェクトマネジメントの感覚も活かされたと思います。

K)特に印象的だったエピソードがあれば教えてください!

やす)ココナラビジネスの立ち上げは、ココナラの歴史のなかでも最大規模のプロジェクトだったので、今までのやり方が通用しないことも多々ありました。クリアしなければいけない論点をリストでまとめて管理していましたが、論点は減るどころか議論を重ねるほど新しい切り口が増えてしまい、多いときは週に3回以上ミーティングをしていました…今思えばその頃が一番エキサイティングであり、一番大変でもありました。

しかし、そんな状況でも全員が妥協することなく積極的に新しい意見を出し、方針が変更になった場合は柔軟に対応してくれました。
特に印象に残っているのは、今年(2021年)の2月の出来事です。大きな論点がようやくクリアになり、プロダクトが固まってきた頃、エンジニアチームからプロダクトの概念を覆すような意見があがり、一大議論になったんです。正直これには痺れましたね(笑)

発案の通りに修正するとなると、一番作業負荷が大きいのはエンジニアチーム自身です。それでもユーザーにとっての使い勝手を本気で考えた結果、声を上げてくれたんです。ここまで一人ひとりの当事者意識が強い組織はあまりないのではないでしょうか。話し合った結果、結局その案は不採用になりましたが、“ココナラらしさ”を実感でき、胸が熱くなる良い議論でした。

ビジョンに共感した仲間と“同じ船”に乗る一体感。ココナラの魅力

K)「ココナラらしさ」という言葉が出ましたが、やすさんが考える“ココナラらしさ”とはなんだと思いますか?

やす)一言でいうと、単純に「人が良い」と思いますね。本当に全員親切で、いい人です(笑)。そして、「当事者意識の強さ」もココナラらしさですね。

K)私も同感です!なぜそういう人が多いのだと思いますか…?

やす)そこを深掘りすると、結局はビジョンに共感している人が多いから、ということではないでしょうか。
全員が一つの目標を目指しているからこそ、例えば、新しい記録を達成したり、リリースした機能がうまくいったりするとみんなでそれを喜び合い、称え合うなど、いつも“同じ船に乗っている”ような一体感があります。

私は未経験からPdMに挑戦したので戸惑うこともありましたが、いろいろなポジションの人が時間を惜しまずにサポートしてくれました。しかも、“助けている”という雰囲気を出さずにさりげなく支えてくれるところも素敵だなと思いますね。

K)ココナラにジョインしたことについて、改めて今、どんなふうに感じていますか?

やす)後悔などは一切なく、自分にとってベストな選択だったと思っています。

K)ぜひ、やすさんと同じようなビジネスキャリアをもつ人に向けて、ココナラのPdMとして働くことの魅力をアピールしてください!

やす)まず、コンサルや事業開発、プロジェクトマネージャーなどの経験はPdMとしても確実に生かせます。同時に、足りない部分はキャッチアップできる環境が整っています。

また、ココナラのPdMはプロダクト開発に向けて経営層とも密に関わりながら、事業の成長をダイレクトに推進する役割も担うため、経営視点をもつ方もやりがいを感じられることでしょう。

昨今、ウェブ系のサービスが増え続けるなか、プロダクトマネジメントのスキルは社会で益々求められる希少なものになるはずです。ココナラではPdMを積極的に募集していますので、ビジョンに共感した方はぜひご応募ください!

K)最後に、今後の展望をお聞かせください。

やす)ココナラビジネスはまだまだ始まったばかりのサービスです。今後も機能やデザインをブラッシュアップしながらユーザー体験を向上し、将来的にはココナラビジネスをビジネスシーンにおいて、なくてはならないインフラのひとつにしたいです!

K)やすさん、ありがとうございました!

ココナラではプロダクトマネージャーを募集しております。ご興味のある方はぜひお気軽にご連絡ください。

※この記事は2021年10月に公開された記事です(所属や役職の一部当時のものです)