広告代理店、リクルート、事業立上げを経てココナラへ。マーケティングのスペシャリストが、ココナラで実現したい世界とは
大学時代は体育会バスケットボール部に所属。強豪チームでポイントガードとして活動していたという尾崎さん(以下、ざきおさん)。
現在はココナラのマーケティング部 集客グループでマネージャーを務めています。今回は、そんなざきおさんがなぜココナラに入社したのか?ココナラで実現したい世界とは?色んなお話しをお伺いしました。
バスケに熱中した大学時代。大手金融機関に就職するも、忘れられなかった“スポーツへの熱意”
ー大学時代は、どのような学生でしたか?
体育会バスケットボール部に所属して、とにかくバスケ一色の学生生活でしたね。部活以外の時間では、体育会系の象徴でもある学ランを着て(笑)。そのまま部員たちと飲みに行ったりしていました。
その後、部活の先輩からの紹介もあり、株式会社三井住友銀行に入行したんです。
ー最初からマーケティングのお仕事だったというわけではないんですね。
はい。新卒の時は銀行員だったので、今とは全く違いますね。銀行では、法人営業の仕事をしつつ、実業団のバスケチームに所属していました。好きだったバスケットも、仕事をしながら続けられる、恵まれた環境ではあったのですが…。次第に、違和感を覚えるようになったんです。
ー違和感とは・・・?
自分がしたいことって、本当にこれだっけ?と。気持ちと仕事内容のギャップから生じる違和感ですね。
そして、元々バスケが大好きだったこともあり、スポーツの良さを発信するような仕事をしたいと思うようになって。銀行を退職して一念発起。スポーツ関連のビジネス全般について学べる、慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科スポーツマネジメント専攻に入学しました。
大学院時代は、当時のbjリーグのスポーツチームでインターンも経験し、このまま就職するのもありだなと思っていたのですが。インターン先の社員の方から、「スポーツチームにとって広告は、運営を成り立たせる基盤でもある。まずは広告のビジネスを学んで、そこからスポーツチームで働いた方が活躍の幅が広がるのではないか」とアドバイスをいただいたんです。
ー現在のキャリアにつながる第一歩を踏み出されたわけですね。
アドバイスを聞いて、確かにそうだなと。
私自身、社会人経験が銀行での1年しかなかったので。加えて第二新卒で就職活動ができる貴重なタイミングでもあったんですよね。
いずれスポーツに関わる仕事をするにしても、広告の知識はあって損はないでしょうし。そう思い、就職活動を始めました。
営業からマーケの世界へ
広告代理店から事業会社。マス広告からデジタル広告まで
ー大学院卒業後の1社目、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社では、どのようなことをされていたのでしょうか?
営業部に所属して、インターネット広告の代理店向け新規営業を担当していました。
当時、ネット広告が盛り上がりを見せている時期でもあったんです。デジタル広告に力を入れている会社だったこともあり、まさに最先端の広告ビジネスに日常的に触れることができましたね。
そして、1年程経ったときに、株式会社東急エージェンシーに出向になったんです。
ー大手の広告代理店ですね!
仕事内容も、まさに“THE 広告代理店”でした。
例えば、大手メーカーが新商品や既存商品のプロモーションをしたいという時に、"じゃあどんな芸能人を起用してCMを作ろうか"とか。
そんな中でも私が所属していた部署では、デジタル広告のプロモーション設計を行っていました。クライアントからの「こんな宣伝がしたい」という要望を叶えるために、どんなデジタル広告が効果的なのかを考える。Twitterのハッシュタグキャンペーンなんかも、そのひとつですね。
ーTwitterのハッシュタグキャンペーン、確かによく見かけます。
当時かなり流行っていましたし、今でもありますよね。
あとはヤフーにこういう広告出してみませんか?とか。デジタル広告を総括的にプランニングするような仕事でした。
出向期間を合わせると約3年弱、デジタル広告のイロハを徹底的に学び、ふと今後のキャリアを考えたんです。広告代理店って、自分たちの商材はほぼ持ってないんですよね。テレビ局やポータルサイトが持ってる広告媒体を使って、クライアントのプロモーションをお手伝いするという仕事なので。
もちろん、自分たちが打った広告がエンドクライアントに響いたときは、何にも代えがたい喜びや、やりがいもありました。でも今後を考えたときに、自分たちの独自のビジネスをしているいわゆる事業会社で、一つの事業のマーケティングに継続的に携わることでより深いマーケティングを経験したいと思うようになったんです。
ーそれで、転職活動を?
いえ、実は凄く転職に熱を入れていたわけではなくて。どうしようかなと考えているときに、たまたま転職エージェントの友人から、リクルートの求人があるよと教えてもらったんです。
ーベストタイミングですね!
学生時代から、リクルートは起業家を多く輩出している会社だとは知っていました。これも何かのご縁だと思い、改めて会社について調べてみたんです。
そこで、リクルートのカルチャーに非常に共感して。仕事内容も自分の希望とマッチするなと思い、転職を決意しました。
現在のキャリアにもつながるリクルートへの入社。キーパーソンとの出会いも
ーリクルートに入社後は、どのような経験をされたのでしょうか?
リクルートでは、本当にさまざまな経験をさせていただきました。
広告系の新規ビジネスをやっている部署があって、まずはそちらに配属になりました。
その後、スタッフサービスというリクルートが手がける人材派遣会社にも出向して。新規登録者を増やすため、WEBマーケティング部の立ち上げからWEB集客まで、プロジェクトの責任者として携わりました。
あと、今はもうないんですが…。「ケイコとマナブ.Net」ってご存じですか?
ーはい。習い事とか資格取得の講座とかを探せるサイトですよね!
これまでの経歴の中で特に印象に残っているのは、「ケイコとマナブ.Net」の事業です。ケイコとマナブは、学びたい人と学びの場を提供する事業者をマッチングさせるサービスで、学びたい人、事業者をそれぞれ新規で集めるということに携わっていました。
いわゆる「リクルートリボンモデル」と呼ばれているのですが、ビジネス全体を見ることができ、良い経験ができたなと思っています。最終的にこのサービスは閉じてしまったのですが、全力でやり切ったので達成感がありましたね。
ービジネス全体の流れを見る…。今後のキャリアにも活かせそうな経験ですね。
仕事での経験はもちろんですが、リクルートで出会った仲間たちも、私にとってはかけがえのない財産です。皆さんとても優秀で。働き方や仕事に対する熱意を間近で見て、私自身も非常に良い学びとなりましたね。
ゼロイチの新規事業の立ち上げを経験したい。その思いでよりチャレンジングな道へ
ーその後、リクルートから株式会社NewsTVへと転職されたきっかけは何だったのでしょうか?
新規事業の立ち上げに携わりたいと思ったことがきっかけです。
リクルート自体、新規事業の立ち上げに取り組んでいる会社ではあったのですが、私はマーケティングが中心だったので。
自分のキャリアのどこかで、ゼロイチでプロダクトを立ち上げる経験はしておきたいなと思っていたんです。なんせ未経験な分野でしたので、私の中ではかなりチャレンジングでしたね。
株式会社NewsTVにはリクルート時代の同僚が複数人おり、ちょうど新規事業を立ち上げるタイミングで、声をかけてもらって、縁あって入社いたしました。
ーまたまたベストタイミングだったのですね!こちらでは、具体的にどのようなご経験を?
アナログな営業シーンをテクノロジーでサポートするような。そんな営業支援系のSaaSをゼロイチで作る経験をさせていただきました。
例えば営業相手に資料を渡したとき。相手がいつ、どこまで資料を見てくれたのかまで追うことができたら、営業マンは適切なタイミングでフォローを入れられますよね。ここを可視化できるツールを、作っていたんです。
また、最近ではオンラインの商談も増えています。オンラインの商談だと、相手の印象に残りにくいんですよ。
そこで、1分間のお礼動画を送れる機能も追加したりして。どんな機能をつけたら営業の成果を最大限発揮できるのか、地道にチャレンジしていった感じですね。
「作りたい世界」がココナラにある。かつての仲間の言葉が背中を押し、入社を決意
ーココナラに入社したきっかけを教えてください。
NewsTVで営業支援SaaSを立ち上げて2年。導入企業も増え、事業が軌道に乗ってきた頃。この事業に私が貢献できる限界を感じていました。
というのも私は長年マーケティングの仕事をしていたので、営業畑にいたことがほとんどないんですよ。もっと事業を伸ばしたいのであれば、私自身が具体的な営業戦略を描き、クライアントに提案しなければなりません。これは、営業経験者でないと難しいことだと思います。
私がここにいることで、事業の成長速度が鈍化してしまうかもしれない。そんな悩みを抱えているときに、ココナラCEOの鈴木 歩さんから飲みのお誘いをいただいたんです。実は、歩さんは、リクルート時代の同僚で。お互いリクルートを去った後も、ちょくちょく飲みに行っていました。
久しぶりに歩さんと会い、会話の中で当時携わっていた事業の話をしていたとき、歩さんから「限られたターゲットだけでなく、もっとあらゆる人の可能性を広げることのできるココナラで一緒に働かないか」と誘ってもらったんです。
ーCEO直々にお誘いがあったわけですね!
実は今までも何度かお誘いいただいていたのですが笑。
この時も、強く転職を希望していたわけではありませんでしたが、自分が悩んでいるタイミングだったこともあって、ココナラに興味を持ったんです。
ーココナラという会社に、どのような印象を抱きましたか?
『一人ひとりが「自分のストーリー」を生きていく世の中をつくる』このココナラのビジョンに非常に共感しましたね。
世の中には、生活のために面白くない仕事を続けている人、夢があったけれど諦めてしまった人など、さまざまな想いを抱えている人がたくさんいます。でもココナラのプラットフォームを利用すれば、自分が好きなことで自分らしく生きていけるかもしれません。とても素晴らしいことですよね。私も、そんな世界を作りたいなと思いました。
あと、ココナラが大事にしている価値観やスタンスであるバリューのひとつに「Fairness Mind」があります。私自身、そもそもビジネスってフェアではないと思っているんです。
情報を持っている側が、情報が無い人からお金をもらって成り立つ。それがビジネスだと考えていたのですが、ココナラでは違いました。
確かにココナラのプラットフォームって、誰も損をしないようにできてるんですよ。出品者は、スキルが売れたときだけ私たちに手数料を支払います。出品するだけなら、お金はかかりません。
購入者も、ココナラを使えば自分に足りないスキルを買うことができます。
みんながハッピーになれるビジネスって、唯一無二ですよね。
まさに「Fairness Mind」に相応しいビジネスモデルだなと、感心しましたね。
ターゲットが幅広いココナラのマーケティング。トライアンドエラーで、行動あるのみ!
ー現在所属されている、ココナラのマーケティング部について簡単に教えてください。
ココナラのマーケティング部には、2つのグループがあります。1つがCRMグループ、もう1つが私が所属している集客グループです。どちらもココナラのユーザーを増やすという目的は同じですが、ターゲットが少し異なります。
CRMグループは、ココナラに既に会員登録している人や過去に利用したことがある人、いわゆる既存ユーザーをターゲットにしているんです。既存ユーザーにココナラをもっと利用してもらうため、メルマガを配信したり、クーポンを配布したり…。
このような施策の設計や実行が、CRMグループの仕事のひとつです。
集客グループは、まだココナラを利用したことがない、ココナラを知らないといった新規ユーザーをターゲットにしています。アプリ広告やアフィリエイトなどさまざまな手法を使って、いかに効率よく新規ユーザーを増やせるのか。
グループマネージャーとして、チームメンバーと試行錯誤しながら取り組んでいます。
ーココナラならではのマーケティングの難しさ、楽しさはありますか?
ターゲットが、幅広いということですね。これは難しい半面、楽しくもあります。リクルートでの話になってしまいますが、たとえば「ゼクシィ」なら結婚を考えている人たち、「SUUMO」なら住まいを探している人たちといった風に、ある程度ターゲットが絞られてるんですよ。
でも、ココナラは違います。
占いや悩み相談、WEB制作など、ココナラに出品されているスキルは十人十色。ということは、スキルを購入するユーザーの属性もさまざまなんです。
どこかの領域に特化するのではなく、幅広い層に響くマーケティングというのは、ココナラならではの難しさ、楽しさだと思いますね。
ーざきおさんが考える、ココナラマーケの効果的な手法を教えてください。
ざっくり、2つあると考えていて。
1つ目は、やはり幅広い層に当たるようなマーケティングです。
そもそもココナラ自体を知らないという人もいるでしょう。そんな方々に向け、ココナラはスキルを売り買いできるプラットフォームであること。そして、もしかしたらあなたのお困りごとを解決できるかもしれないということを、知ってもらう必要があります。
2つ目は、カテゴリーごとに特化した人たちにアプローチしていくことです。
WEBマーケティングの良さでもあるのですが、ターゲティングがかなり精度高くできるんですよね。
たとえば占いに興味がある人に絞って広告を出したり、アフィリエイト記事を書いたり。
このように、幅広い層とコアな層、両方に向けてアプローチしていくのが、継続的な集客に繋がると考えています。
とはいえ、マーケティングには正解がないので。「これをやれば必ず効果が出る」というわけではありません。世の中の変化も激しいですし、今とっている手法が、来年も通用するとは限らないのです。
私はすごく飽き性な人間なので笑、常に変化し続けるマーケティングの仕事は自分に合っていると思いますし、楽しいですね。
ー仕事をする上で、ざきおさんが心がけていることはなんでしょうか?
とにかくまず、行動することです。
最初にじっくり考えるより、まずはやってみるというのは心がけています。
もちろん、考えることは大切です。でも先ほどもお話したように、マーケティングには正解がないんですよ。
色々考え込むより、まずは動く。失敗することもありますが、そこから新たに学びを得られるはずです。日々トライアンドエラーの精神で、取り組んでいます。
オープンなコミュニケーションもココナラの魅力
ーココナラに入社して、社内の雰囲気はどうでしたか?
自部署だけでなく、会社全体でコミュニケーションが活発に行われているのが印象的でした。
例えば社内のチャットツールでSlackを使用しているのですが、わからないことをSlackに投げれば、必ず誰かが教えてくれます。心細さは、全くありません。
困っている人がいたら、助ける。まさにココナラのバリューのひとつ、「One Team,for Mission」が社内に根付いているんだなと感じますね。
ー仕事以外でも、社員同士の交流はありますか?
私はもっぱら、飲み会ですが笑。
ココナラには、お酒が常備されてるラウンジがあって。就業後であれば、自由に飲んでOKなんです。
わざわざお店に行かなくても、仕事帰りに1杯だけ…と気軽に立ち寄れますし、そこで他部署の方々との交流も楽しめます。オープンコミュニケーションを推奨している、ココナラならではのユニークな福利厚生ですね。
あと、ココナラにはさまざまな部活動もあります。
さっきからお酒の話ばかりで申し訳ないのですが笑、お酒好きが集まる「酒部」など…。会社から部費も支給されるので、参加する社員も多い印象です。
今後の目標、入社を考えている方へのメッセージを
ー今後の目標を教えてください!
先ほども少しお話した、『一人ひとりが「自分のストーリー」を生きていく世の中をつくる』というココナラのビジョンに貢献できるように、これからも頑張っていきたいです。
人は誰しも、自分らしく生きる権利があります。やりたいことを諦めてしまった人でも、自分らしく生きて、人生をより豊かにできる。ココナラのプラットフォームには、その可能性があると思うんです。
マーケティングの力で、もっとココナラの認知度を高めたい。そして、個人のスキルを売り買いするということを、世の中のスタンダードにしていきたいですね。
ー最後に、入社を考えている方にメッセージをお願いします。
ココナラで働く人たちは、みんな優秀で熱量も高く、私も毎日刺激を受けています。温かい人柄の社員ばかりなので孤独も感じにくいですし、困ったときのサポート体制も万全です。
ココナラのミッション、ビジョン、バリューを少しでも良いなと思えたなら、ぜひ応募お待ちしています。あらゆる人が「自分らしく生きる」世の中を作るために、一緒に挑戦しましょう!