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ココナラがサービスカテゴリを3階層に変えた理由。

こんにちは、HRグループのKAEです(以下、K)!今日はココナラのプロダクト開発に関するお話です!

2021年7月、ココナラはカテゴリを再編成する大きな改修を行いました。今回はこのプロジェクトがどんな目的で、どんなプロセスで進めていったのか?を、プロダクトマネージャーの考大さん(以下、考)と、近ちゃん(以下、近)に聞いてみました!

※この記事は2021年8月に公開された記事です(所属や役職の一部当時のものです)

まずは自己紹介!

K)ではまず自己紹介をお願いします!

考)プロダクトマネジメントグループの中島です。ココナラ6年目!入社当初はCSに在籍し、ユーザーさんからのご意見を分析し、プロダクトに反映する仕事をメインに行ってました。その後、マーケや健全化などにも携わり、現在はプロダクト開発の企画を行ってます。
これまで、カテゴリTOPの改修や、ブログ機能などの様々なプロジェクトを担当してきました。今は長野に住んでおり、月1回ほど会社に行く生活をしております。

近)同じくプロダクトマネジメントグループの近藤です。ココナラ3年目!これまで公開依頼の機能改修などのプロジェクトを担当してきました。加えてキュレーションチーム兼務でPRO認定制度の担当もしており、日々ユーザーさんに面談の機会をいただき、新規認定やサポート業務を行なっています。

ユーザーさんのマッチング率の向上と、利便性の向上のために

K)早速ですが、カテゴリ再編成プロジェクトの目的と、具体的に何が変わったのかを教えてください。

考)これまで2階層だったカテゴリを3階層化しました。やったことは、約200近くあったカテゴリを再編・新設し、既存の出品サービスを一新したカテゴリに適切に仕分けを行いました。加えて、検索結果画面のUIも目的のサービスにたどり着きやすくするため、直感的にわかるように変更しました。

(カテゴリによっては”3階層目は不要”と判断したものもあり、2階層・3階層のものが混在しています)

目的は購入ユーザーさんのマッチング率の向上と、利便性の向上です。カテゴリに3階層目を設ける事で、早く欲しいものにたどり着けるようにしたかったのと、現状カテゴリはないものの、ユーザーさんのニーズが高くなってきているものを新設し、発見されやすくしました。どんな視点で分けていくかはカテゴリ毎に利便性を考えて行われました。

例えば「占い」カテゴリでは

  • 旧カテゴリ … 占い > 占術(タロット、ヒーリング、姓名判断など)

  • 新カテゴリ … 占い > 恋愛 > 恋愛のタイプ(片思い、復縁、相性、二人の未来など)

などと、旧カテゴリは占術毎に分けられていましたが、具体的に”どんなタイプの恋愛について占って欲しいのか”に早くたどり着けるように再編成しました。

例えば「楽器演奏」カテゴリでは

  • 旧カテゴリ … 楽器演奏

  • 新カテゴリ … 楽器演奏 > ピアノ、ギター、ベース、管楽器

などと、旧カテゴリは楽器演奏までにしか分類されてませんでしたが、具体的に”何の楽器を演奏して欲しいのか”に早くたどり着けるように新設しました。

これらのように、意図的に導く動線を引くことで、ユーザーさんが求めるものに素早くスムーズにたどり着けるようにしました。

近)これに加え、検索結果画面のUIも一新しました。例えば、デザインカテゴリは現在も以下のように2階層ですが

  • デザイン > ロゴデザイン

  •      > パンフレット・カタログデザイン

  •      > ポスター・看板デザイン

ここから更にデザインのスタイルで絞り込みができます。この絞り込み機能は以前からありましたが、目に留まり難い位置にあった為、自然と活用できていたユーザーさんは多くはなかったのではないかと思います。これを、自然と目に入る上部に移動し、且つ直感的に選択できるようイラスト付きに変わりました。

デザインなら”スタイル”、占いなら”占術”、ライティングなら記事に関連する”業種”など、ユーザーさんが検索を開始する段階で決まってるだろうこと、且つ検索において重要な条件は直感的に自然とボタンを”ポンポン”押していくと、適合率が高いサービスが検索結果に並ぶようにしようにしたい!カテゴリ3階層化と同じく、そんな狙いでした。

急遽やろう!と決まったこともあり、デザイングループが約1ヶ月で100件近くのアイコンデザインを制作してくれて。。すごく大変だったかと思いますが、まさに目で見てイメージできるデザインになっていてとても素敵です!

考)そうですね、冒頭にお伝えした通り、どちらの改修も購入ユーザーさんのマッチング率の向上と、それによる利便性の向上です。リリース後まだ1ヶ月ほどですが、CVRも向上しており、効果がじわじわでてきていると思ってます。

また、これによってこれまで発見され難かったサービスも、購入ユーザーさん希望にマッチすれば発見されやすくなった為、出品者さん、購入者さんともにマッチング率向上につながっているはずです。

"One Team, for Mission"パワーで乗り越えた!リリースまでの道のり!

K)このプロジェクトはどんな流れで進めてきたのですか?

考)企画自体は2020年秋頃から動き始めました。ありがたいことに、ココナラはプライベートからビジネス利用まで幅広く多くのユーザーさんにご利用いただけるようになったので、良い改修は将来への基盤作りとして早い段階でやっておく必要があるねと。

まず、行ったのが既存のカテゴリの見直しです。特に出品数や取引数が多い・取引高が高いカテゴリから手を付けていきました。理由は、人気のカテゴリだからこそ”発見し難い・され難い”という状態があったからです。

例えば「占い > 恋愛」で検索するとずらーっとサービスが並びますが、単に恋愛と言っても人によって片思いを占って欲しいかもしれないし、復縁や相性かもしれないし。予め分解すれば、求めるサービスが見つけやすくなる!そんな考え方で行っていきました。

これによって元々カテゴリ数が200程だったのが、450程に増えました。リリース後も再編・新設を継続しているので、まだまだ増えてます。

K)聞いているだけで、息切れしてくるような、、気の遠くなるような作業ですね。。

近)そうですね。。でも実はその後の過程も大変で笑。
カテゴリを見直した後は、既に出品されてるサービスの内、十数万件を「どのカテゴリに入るのか?」1つ1つ内容を確認して仕分けていくという作業をほぼ全社員で行いました笑!

K)全社員!そ、そうでしたね笑。

近)はいぃ笑。この期間は通常の業務に加え、ほぼ全社員が分担して仕分け作業を行っていたので、、さぞ皆さんの負担も大きかったのではないかと。南さん(会長)や歩さん(社長)をはじめ、全役員も各1万件ほどやってくれたり、本当に全社一丸となって行ったプロジェクトでしたね。

考)これはみんなの力がなかったら、乗り越えられなかったね!!多くの社員を巻き込んだ、ココナラの"One Team, for Mission"パワーでリリースできた集大成のプロジェクトですね!今までここまでの人数が関わったプロジェクトはなかったと思います!

OneTeamで頑張ったメンバーからも一言!

K)頑張ったメンバーからもコメントをもらいました~

細かい仕分け作業でしたので大変でしたが、社内全体で進めていることもあり、とてもやりがいがありました。私も購入者としてココナラを利用しているため、カテゴリが各分野ごとに細かく分けられてることで、自分が求めているサービスにいち早く出会うことができるなと感じました。 (カスタマーサポートグループ なべちゃん)

膨大な量のサービスを仕分けるのは正直大変でしたが、その分他部署のチームと関わりながら進めていかなければ達成できなかったプロジェクトなので、その中の1人として少しでも貢献できたのはいい経験でした。まさにOne Teamと気合いで乗り越えた日々でした!
私たちの選定がサービスに影響すると思うとプレッシャーもありましたが、少しでも素敵なサービスやユーザーさんとの出会いのきっかけになれたら嬉しいなと思っています!(健全化グループ おぬさん)

マーケティンググループのメンバーとして、マーケティング関連の専門性が高い分野の仕分けを担当しましたが、これが想像以上に大変でした。
気が遠くなるような作業量ではありましたが…笑、出品者さん一人ひとりが思いを込めて出品してくださったサービスですので、私たちもそれに応えるべく一切妥協せず慎重に取り組みました。
私はココナラでは比較的古株の社員ですが、今よりずっと少人数で泥臭くやっていた頃からの私たちのアツいマインドは、どんなに社員数が増えても変わらないなと再確認しました。これが「ココナラらしさ」だなぁと。(マーケティンググループ 奈美さん)

デザイングループでは、制作物のスタイルを表現するイラストや、占いやデザイン制作の目的を示すアイコンを100個ほど作成しました。
特にアイコンは、すべて私達の手作りです。「片思い」をラブレターで表現するなど、抽象的なイメージを具体的なモチーフに定義していく議論を沢山交わしました。アイコンの形状、線、色など細部までこだわり抜いています。
ココナラでサービスを探すユーザーさんの助けになりたい思いから、とにかく直感的に選べることを目標に頑張りました。私達のおもてなしの心が詰まっています!ぜひご活用頂けると嬉しいです。(デザイングループ なるちゃん)

アイコンは言語に頼らないコミュニケーションだと思っています。そうです!まさにデザイナー冥利に尽きる仕事とも言えます。今回作ったアイコンたちは誰もが想像できるものから、抽象的でニッチなアイコンまで多岐に渡り制作しています。ひとつのアイコンがカタチになるまで何度も試行錯誤して、アイコンひとつひとつユーザーさんに伝わるアイコンとして丁寧に仕上げたつもりです。今後も見つけやすい、分かりやすいアイコンを提供していきたいと思います。(デザイングループ けんさん)

K)会長の南さんもかなりの数を対応されたようで!コメントをいただきました!

創業当時は色んな作業を全社で分担してやるって当たり前で、例えば問い合わせ対応をエンジニアやデザイナーもやったり、新機能リリースのチェックを全員で同時にやったり。さすがに会社規模が大きくなってそういう機会はなくなってたところ、久しぶりに毎日毎日黙々と全員で同じ作業をする機会ができて、全社一丸となっている感覚がとても懐かしく、楽しかったですね。まぁ、大変な作業だったんで、時々でいいですけどね笑。(会長 南さん)

K)社長の歩さんからは労いのコメントが届きました~!

プロデューサー、エンジニア、デザイナーのプロダクト開発メンバーに加え、仕分けでは全社をあげてあらゆる部署のメンバーが協力してくれたおかげで実現した企画です。One Team, for Missionの名の元、「全てが揃うマーケットプレイス」に一歩近づけたことをとても嬉しく思います。(社長 歩さん)

「どんな困り事でもココナラに来れば解決する」そんなプロダクトを目指して!

K)リリースされて約1ヶ月ほどですが、このリリースを終え今後への期待をお聞かせください!

考)ココナラはカテゴリが多いので、今回行った改修のように、”ユーザーさんが欲しいサービスに早くたどり着けるように”、”お悩み解決の近道になるように”、機能として用意しておくことが大切だと思います。

「こういうものないかな~」と頭でイメージしているものが、直感的にぽちぽちボタンを押していくだけでたどり着く。そしてその悩みを解決できるような。今後もよりそんな世界観を実現していきたいです。

近)ココナラは様々なカテゴリで素敵なサービスが多く出品されています。今後も改善を続けて、より良いマッチングの機会を作っていければと思います。

あらゆる領域の方々にココナラでご活躍をしていただき、どんな困り事でもココナラに来れば解決する、そういう状態を目指していきます。

K)考大さん、近ちゃんありがとうございました!
これからもココナラは、OneTeamで!ユーザーさんの声を取り入れ、より良いプロダクトになるよう取り組んで参ります!