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ココナラ リブランディングの裏側。新しいロゴに込められた想い

こんにちは、HRグループのKAEです(以下、K)!2021年8月10日にココナラのブランドロゴが新しくなりました!今回はこのリブランディングプロジェクトを牽引したデザイングループのお2人に、リブランディングを行った背景やプロジェクトの流れ、新たなブランドロゴの制作秘話などを聞いてみました!

■話を聞いた人:
・デザイングループ マネージャー: 外崎 匠さん(以下、外)
・デザイングループ アートディレクター: 高津戸 啓太さん(以下、高)

※この記事は2021年12月に公開された記事です(所属や役職の一部当時のものです)

1人1分自己紹介

K)まずは自己紹介を、1人1分でお願いします!

外)デザイングループ マネージャーの外崎です。新卒でヤフーにUX・UIデザイナーとして入社し、YahooメールやITサービスのグロース、アプリのリニューアルなどに関わりました。その後いくつかのスタートアップでPdMやデザインマネージャーを経験してきました。

デザインとマネジメントの両方を経験したことで、改めてデザインの楽しさや、経営やプロダクトにもたらすデザインの価値に気づきました。前職でも良い経験をさせていただいたのですが、より共感できる事業や会社で1から自分でデザイン組織を作ってみたいと思い、2020年の9月にココナラにジョインしました。マネージャーという立場でチームの制作物の品質管理やピープルマネジメントも行いながら、プレイヤーとしてデザインもしています。

趣味は食べること、お酒を飲むこと、あとはクルマです!

高)デザイングループ アートディレクターの高津戸です。社内ではけんさんと呼ばれてます。2001年にデザイナーとしてのキャリアをスタートしてから21年目という古参兵です。紙媒体のDTPデザインから始まり、グラフィック広告やウェブなど、さまざまな媒体でデザインを経験し、2011年からWEB制作会社で某自動車メーカー案件を中心にWEB・デジタル施策のアートディレクターを務めていました。

デザイナーとして2021年で20周年を迎えるにあたり、改めて自分のキャリアを振り返ったとき「制作会社ではなく事業会社で働いてみたら何か面白い発見があるのでは!?」という想いに至り、自分にとって“最後の転職”のつもりで2021年の4月にココナラに入社しました。

趣味はプラモデル、ギター、スノボ、レコード、最近はキャンプを加えたいなと思っています!

すべてが揃うサービスマーケットプレイスに。リブランディングを行った背景

K)早速ですが、今回リブランディングを行った背景を教えてください!

外)ココナラは、2012年にスタートしてから着実に事業を拡大し、ユーザー数を増やしてきました。もともとは占いなどのプライベート向けの15カテゴリ、価格は500円という単一金額のサービスでしたが、今では450以上のカテゴリ、販売価格も500円~100万円まで拡大し、ビジネスシーンでの活用も進んでいます。

toBも含めた幅広いジャンルでサービスが利用されている中、ブランドイメージは「カジュアル、toC」といった印象が強く残っていました。このブランドイメージをよりtoC/toBも含めたあらゆるサービスが集まる「すべてが揃うサービスマーケットプレイス」に相応しいものにするべく始まったのがこのリブランディングPJです。

K)今回は戦略策定からデザインまで、全てをインハウスで行ったとのことですが、プロジェクトのなかでの外崎さんとけんさん(高津戸)は、それぞれどのような役割で進めたのですか?

外)僕がPJリーダーとしてデザイングループと一緒に、まずはリブランディングに向けてのコンセプト作成を進めていきました。ディレクションは担当しつつ、けんさんにはメインデザイナーとして、実際にブランドロゴのデザイン作成を担当してもらいました。

K)けんさんは2021年4月に入社していきなりブランドロゴのデザインを任されたということですか?

高)そうですね。選考を受けてる段階から、なぜリブランディングをするのか、その背景や課題、想い、プラン、そしてデザインのコアとなるコンセプトなどがしっかりとまとめられていたので、あとはどう表現してアウトプットしていくかの段階でした。

ロゴのデザインは外部委託先も参加する形でそれぞれ社内と社外で制作していきました。入社して最初のミッションだったこともあり、ここで結果が出せるかどうかで今後のストーリーが大きく変わるような気がして、プレッシャーは大きかったです。

K)いきなり重いミッションでしたね(笑)

外)コンセプトにはかなり自信があって、あとはクリエイティブジャンプを起こすだけという状況で“最後のピース”としてけんさんが必要でした。面談でもいろいろ話しましたが、経験値・人間性、どちらも信頼でき、けんさんだから安心して任せることができました。

コンセプトの体現者としてデザインを熟成。考え抜いてたどり着いた「ココナラらしさ」とは

K)リブランディングにあたって、まず「コンセプト」はどのようにつくったんですか?

外)ココナラ がこれから目指したいところ(戦略)と、ユーザーが感じてくれている「ココナラの価値」を分析し、両者が重なっているところを「コンセプト」として捉えました。

その結果、

  1. 多様性、オープンな感覚 カラフルな表現・さま

  2. 可能性やワクワク感

  3. 信頼感、安定感

  4. 人や社会とつながり

という4つのコンセプトを決定しました。

これをもとに以下のようなコンセプトを体現するビジュアルのイメージを固めていきました。

K)そこからバトンを受け取ったけんさんはどんなプロセスでデザインの検討を進めていきましたか?

高)あとはデザインとしてどう熟成させていくかということですが、一番大切にしたかったのが“ココナラらしさ”です。僕自身がココナラのビジョンに共感し、コンセプトを深く理解したうえで、その体現者としてデザインを生み出さなければいけないと思いました。

そのために、入社してからデザイン検討中の約2ヶ月間、社内のさまざまな人とコミュニケーションをとりながら、ココナラらしさとはなんなのかを朝から晩までひたすら考えました。

外)その間、僕とけんさんでほぼ毎日1on1をしていましたね。けんさんにデザイン案を出してもらい、壁打ちしてまた出してもらうということを繰り返していました。

K)けんさんが考えた末にたどり着いた“ココナラらしさ”とは、どんなものでしたか?

高)一言で表すと、とにかくあったかいんですよ。私のような人間でも受け入れてくれる優しさがあって、みんな明るくてお話好きでお世話好き(笑)このイメージを大切に表現したいと思い、アイデアに落とし込んでいきました。

全社員レビューを経て500案の中からついに決定!

K)6月頃に一度全社員でロゴアイデアのレビュー会をしましたよね。テーブルいっぱいに候補のロゴデザインが並んで壮観でした!

高)50案くらいをみなさんにお見せしましたが、あれでもかなり選抜しました。全体は僕だけでも100案以上、他のデザイナーさんの案も含めると500案くらい作成しました。

K)500案とはすごいですね…社内でレビューを行おうと思ったのはなぜですか?

外)全社レビューはリブランディングプロジェクトを始めた当初からやろうと思っていました。

ココナラは全社員でひとつのプロダクトを作っているという感覚がとても強いんですよね。ミッションドリブンで集まっている人ばかりなので、自分たちの顔になるロゴやブランドアイデンティティを社員一人ひとりに気に入ってもらえないと、引き続き自分たちがプロダクトを愛するのは難しくなるなと思っていました。作り手が気に入っていないと良いサービスはできないですよね?

K)私たちも、そういう機会をつくってもらえることが嬉しくもあり、ココナラらしいなと感じました!ロゴのアイデアを見ながら、チームごとに集まって言いたい放題に意見を出し合い…どんなものに決まっていくんだろうとワクワクしました!

外)そう言ってもらえると嬉しいです。最終的にはレビューの結果を踏まえて5つの候補に絞り、経営陣を交えて決定しました。最後は割と満場一致で、ほとんど一瞬で決まりました。

それがこちら!

新しいロゴの誕生秘話。ノベルティも作ってみました!

K)改めて、新しいブランドロゴが決定したことについて、デザイナーであるけんさんの感想を教えてください。

高)実はこのロゴは、かなり早い段階で生まれたマークでした。僕としてはそのときから絶対コンセプトにピッタリなデザイン!と心の中で思っていたので、それが選ばれたことはとてもうれしかったです。

社内には「slackで発表するのも味気ないよね」ということで、全社のオンラインMTGでお披露目会を行ったのですが、モーショングラフィックで初めてロゴを見てもらったとき、良いリアクションが多くて安堵しました。

社員やユーザーさんの反応が気になって、普段はエゴサなんてしたこともないのに、自然とTwitterで検索している自分がいました(笑)

外)ロゴのプロモーションページも作成し、ユーザーの方にもなぜVI(ビジュアルアイデンティティ)を変えたのか?ということを理解して受け入れていただきやすくなったのかなと思っています。

K)私もTwitterで「かわいい」「グッズ欲しい」など、良い反応を多く見かけました!カラフルで色味も綺麗ですよね。

ロゴのリニューアルに合わせて、Tシャツやトートバッグ、ハンドタオル、マグボトルなど、ノベルティも作りましたね。

外)何かしら作ろうとは考えていましたが、ここまでたくさん作るつもりはありませんでした…いいデザインができてつい盛り上がっちゃった感じです(笑)今後はユーザーイベントでもグッズとして渡せたら良いなと思っています。その前に、社員には一式渡して、新しいロゴに親しんでもらっています。

K)私もタンブラーやエコバッグ愛用してます!

外崎さんからも、リブランディングプロジェクトを終えての感想を教えてください。

外)1年間の長期プロジェクトで本当にいろんな困難がありましたが、リリース時は社内外で比較的ポジティブな声をいただき、まずは安心しました(笑)経営陣、デザイングループ、そして社員全員の協力があってこその結果だと思うので、みんなに感謝したいです。

一方で「新しいココナラのブランドを作る」こと自体はまだまだこれからなので、プロダクトのユーザー体験も含めて、この新しいVIをベースにクオリティの高いものを作っていきたいと思っています。ブランドを形作るのは社員一人ひとりやプロダクトのUXなので、ぜひ新生ココナラブランドを作りたい方がいたら、一緒にやっていきましょう!

ココナラのデザインチームでは仲間を大募集してます!

K)さいごに!デザインチームでは現在プロダクトのUI・UXデザイナーを募集中かと思うので、応募を検討されている方にぜひメッセージをお願いします。

高)ではまず私から。「入社したばかりの新人にブランドロゴのデザインを任せる…」そんなことは普通の企業ではなかなかあり得ない話かもしれません。ココナラは、年齢や社歴に関係なく、同じ気持ちで事業のことを想う仲間同士が認め合う会社です。

決められたミッションだけをクリアしていくのではなく、能動的に思考し、自分のスキルの引き出しを開け閉めしながらチャレンジ領域を広げていくことができます。デザイナーとして現状に満足せず、自分の可能性を試したいと考えている方はぜひ一緒に働きましょう!

外)リブランディングのプロジェクトはまだまだ始まったばかりです。これからあらゆるタッチポイントにデザインを反映していく必要があります。また、業界の圧倒的No. 1を目指し、誰でも簡単に使えるユーザー体験を極めるべく、プロダクトデザインも洗練させていかなければいけません。

“ユーザーのためのデザイン”に興味のある方、ココナラのプロダクトに共感できる方、一緒に働きませんか?今回作った素敵なノベルティを用意して、ご応募をお待ちしております!

K)最後は一緒におにぎりポーズ(ココナラの新しいロゴの形)で締めましょう(笑)!外崎さん、けんさんありがとうございました!

外崎さんがリブランディングの制作秘話をまとめたnoteもありますので、ぜひ併せてご覧ください!